上條医院ブログ

2013.03.27更新

 悪玉と言われるLDLですが、血管を通じて体の組織に必要な
コレステロールを運んでいるのです。
逆にHDLは余分なコレステロールを、肝臓に回収する役割です。
つまりLDLは運び屋で、HDLは回収屋。
回収する方が善玉ということになっているのですが、
コレステロールは体内で必要なものですから、
体の各組織に運ぶのも大切な役割なのです。
なぜコレステロールが高いのが問題とされるかと言えば、
心筋梗塞の危険を重視する心臓の専門医の側からの意見が
強く反映されているからです。

投稿者: 上條医院

2013.03.26更新

 日本動脈硬化学会では、悪玉コレステロールが140以上が
高LDLコレステロール血症、善玉コレステロールが40未満が
低HDLコレステロール血症として、脂質異常症の診断基準の
ガイドラインにしています。(2007年から総コレステロールは
診断基準から除外)
このように、LDLを悪玉コレステロール、HDLを
善玉コレステロールとして、LDLは少なければ少ないほどいい、
HDLは多ければ多いほどいいと、単純に考えがちですが、
それは大きな間違いです。
HDLだけでなくLDLも、大切な役割を担っているのです。

投稿者: 上條医院

2013.03.25更新

以前は総コレステロール値240以上が、高コレステロールの基準
でしたが、その後1996年には220になりました。
また最近ではご存知のように、善玉コレステロール(HDL)と
悪玉コレステロール(LDL)があって、総コレステロール値だけでなく
悪玉コレステロールが高いことが問題とされるようになりました。

投稿者: 上條医院

2013.03.04更新

 私たちはコレステロールを食事で摂りいれていると思うかも
しれませんが、コレステロールの2/3は体内でつくられています。
コレステロールは肝臓をはじめ、体内の様々な臓器で
つくられます。毎日一定量が合成され、それで足りない分が
食事から摂り入れられ、小腸から吸収されます。
 人間の体にとって、コレステロールは必要不可欠なものです。
細胞膜をつくる材料であり、維持するうえでも必要です。
コレステロールが少な過ぎると、細胞が壊れやすくなります。
コレステロールは性ホルモンの材料としても重要な役割を
担っています。コレステロールが不足すると、
免疫力が低下して病気に対する抵抗力が弱くなったり、
神経の伝達に障害が生じたり、消化不良を起こして下痢を
するなどの体の不調を引き起こす原因となります。

投稿者: 上條医院

2013.03.01更新

もう1つは、1970年代にアメリカのヘグステッドという学者たちが、
「食品中のコレステロールが100mg増加すると、血液中の
コレステロールが6mg/dl上がる」という有名なヘグステッドの式を
提唱しました。
これが長いこと、各国で採用されていました。
その後、これは個人差が大きくて変化しない人が多く、この式が
成り立たないことがわかってきました。
ところが、いまだにコレステロールは悪役というイメージが強く、
多くの人たちがそう思い込んでいるのです。

投稿者: 上條医院

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